現在、金融機関は、数多く厳しさを増す規制と、企業としての社会的な責任の要件という課題に直面しています。このような変化の激しい状況下で、アンチ・マネーロンダリング(AML)、コンプライアンスおよび調査を担当する各チームは、その対応に苦慮しています。
効果的なSARは、金融機関の成功と、銀行秘密法(BSA)およびAML要件の遵守に欠かせないだけではなく、不正な金融活動対策の最前線であり、コンプライアンス義務の核となる要素としても機能します 。こうした現状から、金融機関によるSARの提出件数は、過去数年間にわたり増加傾向にあります。問題は提出件数の多さだけでなく、報告書を裏付けるための情報が不足している点です。
多くの場合、SARは取引データのみに基づいて提出されるため、複雑な問題に対して限定的にしか取れられていません。その結果、法執行機関には対応に苦慮する大量の報告書を抱えることになり、結果として不正活動を阻止する機会を逃す可能性を生むこととなっています。
この報告書の品質重視の姿勢は、金融機関が切望していた、BSAシステムの近代化に関する財務省の指令とも一致しています。テロリズム・金融情報担当のジョン・K・ハーレー次官は、目標は「システムに負担をかけずに」、政府に最も価値のある情報を提供することによってSARシステムを改革することだ」と述べています。